U009 H邸建替え工事/交野市(その4)

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基礎工事に着手しました。
まず、敷地を平らにするための『地業(じぎょう)』と呼ばれる作業を行い、
基礎の下地に『割栗(わりぐり)』と呼ぶ少し大きめの石を敷き詰めます。
その後、『防湿シート』(地面からの湿気を防ぐ)を敷き、
『捨てコンクリート(すてこんくりーと)』を打設します。

基礎の形状に合わせ、型枠を取り付け、鉄筋を配筋します。

ベースになる部分と基礎の立ち上がりになる部分を同時に組み上げます。

型枠(木製の板)から突き出ている棒状のものが『アンカーボルト』で、
ホールダウン金物を取り付けるものです。
ホールダウン金物は地震時や台風時に柱が土台や梁から抜けるのを
防ぐために必要不可欠な金物で、柱脚(柱の下部)と柱頭(柱の上部)
の両方に取り付けます。

外部コーナー補強筋も取り付けられているのがわかると思います。

鉄筋をくみ上げる作業と同時に樹脂製のさや管を取り付けます。
これはさや管の中に本来の給排水管を通し、構造を二重にするためです。
これにより給排水管の維持管理、劣化した場合の交換を容易にすることが
できます。この工法を『さや管工法』と呼んでいます。

鉄筋が組みあがった後、図面通りにできているかを資格を持った
検査員による検査を受け、合格したのち、コンクリートを打設する
次の工程に進んでいきます。